手形(でんさい)取引を廃止し、すべての取引を全額現金払いに移行します。
当社は協力会社の皆様との取引について、手形(でんさい)取引を廃止し、全額現金払いに移行します。
私たちにとって協力会社の皆様は、一緒に建物を建設していくうえでの大切なパートナーです。そのメッセージを届けるために、まず取引条件を見直すことがシンプルに伝わるのではと思いました。
建設工事では、お客様から中間金や最終金をいただくまでの間、元請会社は資金の持ち出しが発生します。協力会社への一部の支払いを手形とすることは、工事期間中における元請会社の資金負担を調整する役割だったのだと思います。
しかし実際には、一部を手形にしたところで工事単体で資金の持ち出しが大きく改善しているわけではありませんでした。
また会社全体で見ても、新たに手形で回した金額と同程度の金額が、期限到来分として毎月の支払いに回っており、資金繰り上のメリットがあるとは言い切れない状況でした。
こうした現状を踏まえ、当社では取引を全面的に現金化しても、経営上大きな影響がないことがわかりました。
社会全体を見ても、紙の手形の廃止に伴い現金取引へ移行する企業や、今後改正される下請法(取引適正化に関する法改正)を見据えて、取引条件の見直しを進めている企業が増えてきています。
今回の取り組みは当社独自のものではなく、社会の要請に応じて当たり前を見直したに過ぎませんが、こうした積み重ねが会社を良くしていくには欠かせないと考えています。
今後も私たちは、建設業の慣習に囚われることなく、業務や仕組みの見直しを行っていきます。